ゴーストタイプポケモンの考察(妄想)3

 こんにちは。とぱあず(https://twitter.com/topaaaaaaaaz)です。

 お久しぶりなんてもんじゃないですね前回から1年くらい経ってます。気づいたらポケモンSVのDLCを目前としてるような状況です。

 パルデアで追加されたポケモンも見ていきたいし図鑑説明も増えて気になることだらけなんですが、元はと言えばこの考察(妄想)は大学の卒論執筆から逃避するために始めたことなので、社会人となった今では思考能力もモチベーションも失せてしまっているんですね…

 まあとりあえずは、去年書きためたストックがあるので、それを推敲して茶を濁していこうと思います。チャデスだけにね(上手くない)!今回はジョウト編ということで、ムウマを見ていきますよ~

 

 手法として、ポケモンの設定・特徴のソースには図鑑説明と生息地を用います(ポケモンwiki様 https://wiki.ポケモン.com/wiki を活用させていただきました)。図鑑説明は読みやすくするために平仮名表記がなかったバージョンも全文漢字に書き起こし、空白を除きました。

 また、原作ゲームや公式から発表された情報を優先的に論拠としますが、参考までにメディアミックス作品の解釈を用いることもあります。

 なお、この考察(妄想)は2022年8月当時のものなので、ソード・シールドまでの情報を元にしています。

 

No.200 ムウマ(夜泣きポケモン

・生息地 

カントー)帰らずの穴 

ジョウト)シロガネ山、断崖の洞窟、サファリゾーン 

ホウエン)114番道路、115番道路 

シンオウ)ハクタイの森、ロストタワー 

(イッシュ)豊穣の社 

(アローラ)ハウオリ霊園、ポニの花園

 

・考察 

 

・第2世代で登場した唯一のゴーストタイプであり、初のゴースト単タイプのポケモン。ゴース族とは異なりかわいらしい見た目であるが、当時は進化形も存在せず殿堂入り後のシロガネ山にしか生息しなかったためジムリーダー・マツバの手持ちにも入ることのなかった、やや不遇気味のポケモンだった。リメイク作品であるハートゴールドソウルシルバーでは新たに追加されたマップの断崖の洞窟やサファリゾーンにも登場するようになり、殿堂入り前にも出会えるようになった。

 

(ルビー・サファイア・エメラルド、オメガルビーアルファサファイア )

すすり泣くような鳴き声で怖がらせる。相手の怖がる心を赤い玉で吸収して栄養にしているらしい。 

(プラチナ、ブラック・ホワイト、ブラック2・ホワイト2 )

真夜中人を驚かせては怖がる心を集めて自分のエネルギーにしているポケモン 

(ウルトラサン)

驚かせることが生きがい。首の赤い玉に耳をあてると中から悲鳴が聞こえてくるぞ。 

・主な生息地は山や洞窟、森など自然の暗がりが多い。人を驚かせることが生きがいであり、怖がり怯える感情を吸い取って首に提げている赤い玉に溜めており、それを自分の生命エネルギーに換えている。

 

(銀、ファイアレッドソウルシルバー )

いきなり後ろ髪に噛みつき引っ張っては人の驚く姿を見て喜んでいる。 

(クリスタル )

人の驚く様子が大好きで突然現れたり泣き叫ぶような声を出す。 

(ウルトラムーン )

人が泣き叫ぶ声を真似てみんなをおびえさせ喜ぶ。肝が据わった相手は苦手。 

・人を驚かせる手段には突然姿を現す、人のすすり泣く声や泣き叫ぶような声を出す、後ろ髪に噛みつくなどが記述されているがその他にもいろんな方法があるようで、練習を欠かさないという健気な習性が窺える。また肝が据わった人間や図太い人間は驚かしにくいため苦手であるなど、見た目相応の幼げのある一面も持つ。

・このように、図鑑説明文からもわかるようにゴース族と比較すると全体的に恐ろしさが緩和したイメージがある。これは偶然なのか、それともカントーを舞台とする作品から3年経った世界線ジョウトを舞台とする作品では以前述べたような「人間のゴーストタイプに対する得体の知れなさ、恐ろしさ」といった認識の変化が反映されているのだろうか。

 

・上記のように、ムウマはその行動目的や自分のエネルギー源についての記述は多いが、ゴースやゲンガーのようにどのようにして生まれたポケモンなのかを考察する材料が乏しい。そこで、現時点で私が考え得る「ゴーストタイプポケモンの生まれ方、由来」についてまとめておこうと思う。

・第一に、人間やポケモンの死霊及びその魂が別の物質に宿った「憑依説」、第二に、死体や生体、無機物が転じてポケモンになる「変化(へんげ)説」。ガス状ポケモンであるゴースやゴーストは「憑依説」、人間の成れの果てという記述があるゲンガーは「変化説」に該当する。

・そして第三の説が「無垢の魂説」である。これは、生前の執着や自我を失った行き場のない魂があの世に集められ、ポケモンとして新たな生を受ける、という考えである。ムウマはこれに該当するのではないか。

・物質的モチーフのない洗練された見た目や、図鑑説明から読み取れる幼げのある性格は生前の特定の対象に対する執着や恨みを感じさせない。驚かしたいという欲望も生理的欲求に直結するため、生命維持のためだけに活動するムウマは、先に述べたどちらの説にも当てはまらないように思える。

 

カントージョウトの中間に位置するシロガネ山に生息するムウマは金銀にて初登場したが、前作のリメイク作品であるファイアレッドリーフグリーンではナナシマに登場する。この地域はカントー地方に属するが激しい海流によって本土から遠く隔たった地であり、ジョウト地方で初めて確認されたポケモンも一部生息するという独自の生態系を持つ。

ムウマのナナシマでの生息地は5の島から水の迷路を抜け、ゴージャスリゾートを越えた先にある帰らずの穴である。ここは特殊なダンジョンであり、四方に入り口がある正方形の小部屋のみで構成されている。岩の数に対応した時計の針の方向に進まないと入り口に戻されるという仕組みになっている。

 

・ここと似た仕組みのダンジョンに、シンオウ地方の戻りの洞窟がある。このダンジョンも正方形の部屋のみで構成されていて、30回出入りする間に柱の部屋を3回通ることで最奥部に辿り着けるが、来た道を戻れば入り口に戻される仕組みになっている。また洞窟内部がキリに覆われている点も共通している(ただしカントー地方には霧払いの秘伝技が存在せず、その因果か帰らずの穴は進行を妨げるほど濃いものではない)。

・戻りの洞窟の最奥部には時空の概念が存在しない破れた世界への入り口があり、そこにギラティナが棲んでいる。ここはタウンマップでは「空間の捻れた洞窟」と記述されているため、入り口に戻されるというこのダンジョンに仕組みは破れた世界の影響を受けていると考えられる。とすれば、ムウマのいる帰らずの穴もまた破れた世界の影響を受けており、その入り口が存在しうる場所とは考えられないだろうか。

・なお破れた世界は元の世界の裏側に位置する掟破りの世界であるため、元の世界での地理や地方毎の文明といった要素はある程度無視できる。ゴーストタイプポケモンの中でのギラティナの位置づけや前回触れた「あの世」と破れた世界との関係については今後触れるつもりだが、帰らずの穴やムウマも関係しているのかもしれない。

 

 今回はこの辺にしときます。次回はジョウト地方の伝説にゴーストタイプを絡めて考えてみたいと思います。それではSVでジュペッタたちと戯れてきますね~